「いつかは自分の店を持ちたい、そして家族と住む家も買いたい」
美容師としてキャリアを積んでいくと、この二つの大きな夢が同時に膨らんでくることがありますよね。
でも、ここで多くの人がぶつかるのが「どっちを先にすればいいの?」という問題です。
家もお店も、どちらも大きなお金が動く「ローン」の世界。
この順番は大切です。
27年のキャリアの中で、僕も法人を経営し、多くの仲間の独立や家の購入を見てきました。
その経験から「どっちを先にするのが賢いのか?」をnoteにしておきます。
ローンが「通りやすい」のはどっち?
まず、純粋に「お金を借りやすい(審査に通りやすい)」のはどちらかというと、圧倒的に「マイホーム(住宅ローン)」です。
なぜなら、住宅ローンは「自分が住むための場所」を担保にするため、銀行にとってリスクが低く、金利も低く設定されています。
一方、お店を出すための「事業融資」は、ビジネスが成功するかどうかのギャンブル要素が含まれるため、審査はより厳しくなります。
「家を先」に買う場合のメリットと大きな落とし穴
「じゃあ、借りやすい家から先に買おう!」と思うかもしれませんが、ここには大きな罠があります。
- メリット:
業務委託などで「安定した高い報酬」を3年以上継続し、青色申告していれば、比較的スムーズに住宅ローンが組める可能性が高いです。 - 最大の落とし穴:
「借入枠(キャパシティ)」を使ってしまうこと。
住宅ローンで数千万円の借金を抱えると、いざお店を出そうとしたときに、銀行から「もうこれ以上は貸せません」と言われてしまう可能性もあります。
銀行は「この人の年収に対して、合計でいくらまでなら返せるか」を厳しく見ています。家のローンで枠がいっぱいになると、お店を出すための軍資金が借りられなくなるリスクがあることを覚えておいてください。
「お店を先」に構える場合の現実
逆に、自分のサロンを先にオープンさせる場合はどうなるか。
- メリット:
お店が軌道に乗れば、その利益をもとに「事業主」としての信用で住宅ローンを組めます。
お店の借金は「事業」のものなので、住宅ローンの審査にプラスに働く(稼ぐ力がある証明になる)こともあります。 - デメリット:
「3年間の待機期間」が必要になる。
独立してすぐは、銀行から見れば「実績ゼロ」の状態です。最低でも3年分の黒字の確定申告書がないと、住宅ローンの審査が難しいことがほとんどです。
結局、どの順番がいいのか。
僕がこれまでの経験からアドバイスするなら、多くの美容師さんにとってのおすすめは「お店(独立)が先、家はその後」です。
理由はシンプルで「お店はあなたのお金を生む場所になるから」です。
- まずお店を出し、3年間必死に頑張って黒字を出す。
- その「経営者としての信用」を使って、理想の家を買う。
この順番の方が、僕はバランスが良いと考えています。
もし、どうしても「家を先に」という場合は、お店を出す際の自己資金をかなり多めに用意しておくなど、綿密な計画が大事になります。
将来の夢から逆算してみる
家とお店。どちらも人生を豊かにしてくれるものですが、どちらを先にするかでその後の動きも変わってきます。
- 家が先なら: 美容室開業の融資枠が減ることもある。
- お店が先なら: 3年間は家を買えない期間があると覚悟する。
僕には僕の考えがあり、ペースがあります。
どちらを先に選ぶにせよ、大切なのはあなた自身のバランスです。
生活と仕事。どちらも人生において大切です。バランスが崩れないように余裕を持って計画しましょう。