美容師がハサミを置いてコードを書く。僕がホームページ作りに没頭した「意外なきっかけ」

こんにちは、hoshi’s-noteです。

前回の記事では、47歳の僕がなぜ今ブログを始めたのかについてお話ししました。 今回は、僕のもう一つの顔である「ウェブサイト制作」について。

「美容師なのに、なぜ自分でサイトまで作れるの?」と聞かれることが多いのですが、実はその裏には、17年前の「ちょっとしたイライラ」と「職人気質」がありました。

きっかけは、プロへの「もどかしさ」から

ウェブ制作に足を踏み入れたのは、今から17年前。当時勤めていたサロンのホームページをリニューアルしようとした時のことです。

当時は制作業者さんに管理を任せていたのですが、とにかくレスポンス悪かった。

「この文言を一行変えたいだけなのに、返信に1週間……」

「新しいスタイル写真を載せてほしいと頼んだのに、なかなか反映されない……」

そんな日々が続き、ついに僕の職人魂に火がつきました。

「これ、自分でやったほうが早いんじゃないか?」

Windows XPとフリーソフト、独学の毎日

そこからは、まさに手探りの状態でした。

今のようにYouTubeで解説動画があるわけでもありません。

本を片手に、当時はWindows XPのパソコンで、フリーのテキストエディタと画像ソフトを駆使して格闘する毎日が始まりました。

そもそもですが、ホームページってどうやって作られているか知っています?

これ、同世代の美容師仲間に聞くと「画像かなんか?よくわかんないけど…なんかそういの?」

まぁ、こんな感じの返答です。

当然です。当時の僕も何も知らなかったですし、どう作られているかを知った瞬間に「いや、コレ無理だわ」となりましたから。

本屋で「ホームページの作り方」みたいな本をパラパラーっと見たときです。よくわからない難解な英数字の文章やら何やらが書かれていました。

「こういうの絶対無理」

最終学歴高卒。なんなら高校卒業も危ういレベルでしたので。
(サボってゲーセンばかり行ってましたからね…)

HTML? CSS? 最初は呪文のように見えました。

でも、なんとか購入した本を見ながら自分でコードを書き、ブラウザを更新して、自分の思った通りにデザインが変わった瞬間の感動は今でも忘れられません。

そこからサロンの営業が終わってから毎日0時過ぎまで、windowsをずっと触ってました。

当時はmacに憧れはありましたが「パソコンなんて美容師だし要らないでしょ」くらいの気持ちでいたので、数年はwindowsでした。

初めて完成させたサイトは、今思い返すと少し恥ずかしい出来栄えでした。

そう、この頃はまだiphoneの登場前。スマホというものがなく、PCだけでホームページを閲覧してた時代です。

「もっと楽に、もっと自由に」を求めてWordPressへ

お客様に「サロンからのお知らせ」を更新したいとなる。こんな時、今は当たり前のように自分のサロンのホームページにログインして、ブログを更新する感覚でウェブの知識がなくても簡単に出来る。

しかし、当時の僕はウェブ初心者。

HTMLファイルとCSSファイルをバックアップした上でローカルにて編集。ローカルにてチェックしOKなら画像と共にサーバーにアップする。

「…何言ってんだ?」となるでしょうが、理解する必要はありません。

とにかく効率が悪い。

地道にコーディングを覚えていくうちに「もっと効率よく更新したい」という欲が出てきました。

そんな時、サロンに来てくださるウェブ系のお客様から教えていただいたのが「WordPress」です。

「これだ!」と直感した僕は、また独学でオリジナルテーマの作り方を調べ始めました。

そしてついに、自作のオリジナルテーマでサロンのサイトをリニューアルすることに成功したのです。

美容師の友人から、そのまた友人へ

自分のサイトを運営していると、周りの美容師仲間から「自分の店のサイトも作ってほしい」と頼まれるようになりました。

ブログ機能はもちろん、美容師にとって命とも言える「ヘアスタイルギャラリー」を実装したオリジナルサイト。

当時僕は30代前半、同世代の友人たちは独立開業ラッシュだったんでしょうね。開店する美容室のショップカードや名刺、ホームページの相談を受けることが多かったですね。

僕は、雇われ店長という立場でしたね(この2〜3年後くらいに独立開業しました)

そして、気づけば美容師以外の職業の方からも依頼をいただくようになっていました。

MAミキサー、スタイリスト、セラピスト…美容師と同じく個人事業主の方が多く、時には芸能事務所のホームページ、撮影会の申し込みページ…色々と作ってました。

ハサミもコードも、根っこは「スタイル作り」

美容師は、たくさんのお客様を担当していくことで、技術やコミュ力と言った能力が上がっていき、さらにたくさんのお客様を幸せにすることが出来ます。

ウェブサイトも色々作って運用し、経験値が増すことで

  • 不具合への対処法
  • セキュリティ意識の向上
  • 効果の上げ方(美容室なら集客効果)

何よりホームページを作りたい(持ちたい)方の要望を汲み取る力、と言った能力が身についていきます。

ホームページ制作をやってみて気づいたのは、Web制作と美容師の仕事には、驚くほど共通点があるということです。

お客様の要望を汲み取り、全体のバランスを見ながら、細部を丁寧に作り込んでいく。

ハサミで髪を切って「スタイル」を作ること、コードを書いて「Webサイト」を作ること、僕の中では同じ「創造」なんです。

この17年間で僕は、ハサミとキーボードという二つの道具を使い、自分の表現できる世界を広げてきました。

美容師として、ただサロンワークだけをしていたら、絶対に得ることのなかった知見を持つことが出来ました。

最後に

もし今「自分にはこれしかない」と立ち止まっている方がいたら、ぜひ自分の「好き」や「得意」を少しだけ広げてみてください。

一見、今の仕事とは無関係に見えることが、実はあなたを支える強力な武器になるかもしれません。

47歳の今も、僕はまだ「制作」の楽しさの真っ最中にいます。

ここまでウェブ制作のこと書いておきながらですが、僕の主な収入はサロンワークです。

美容師ですから。

ただ、これからもこの二つを大切に続けていきたいと思っています。