ホームページリニューアルの依頼。AIを使って作った友人からの相談

こんにちは、hoshi’s-noteです。

最近は「AIを使えば、知識がなくても誰でも簡単にホームページが作れる」という言葉をよく耳にしますよね。確かに、AIの進化には僕も日々驚かされています。

先日、音を扱う仕事をしている古い友人から、10年以上前に僕が制作したホームページのリニューアルについて相談を受けました。

そこで僕はあえて、「今はAIを使って自分でウェブサイトを作れる時代だから、一度試してみたら?」と提案してみたんです。ググればやり方も出てきますし、何ならAIに聞いてもいいですよね。

その友人とはもう20年以上の付き合い。僕がまだアシスタント時代にクラブでヘアショーをやっていた時、DJとして盛り上げてくれていた同世代です。

彼もmacをフル活用する仕事です。
(「彼も」と言いましたが、僕がフル活用する道具はmacではなくシザーですが…)

なので、ウェブではないですがPCの取り扱いには慣れている友人です。

友人は楽しみながら取り組み、AIを使って素晴らしいデザインのデモサイトを完成させました。しかし、そこからが「本当のリニューアル」の始まりだったのです。

AIでリニューアル後のサイトデータを作ったのはいいが、そこから先どうやって今のホームページを変えるのかがわからない。

AIに聞いてみたけど、よくわからなくて全然作業が進まない…

そして、再び僕のところに依頼が来ました。

AIは「絵(デザイン)」は描けるけれど、「家(構造)」は建てられない

友人が送ってくれたデータは、一見すると完璧にリニューアルされたトップページでした。

しかし、それはあくまで「HTML」という一つのファイル、つまり「Webサイトの形をした一枚の絵」に過ぎませんでした。

そう。難しいんです。AIを使いこなすのも。

AIへの指示の出し方で作られるデータも様々です。

ただのデザイン画が出てくるのか。PHPファイルなのか。

そもそも「PHPとは何?」となるのが素人ですから、AIへの指示出しもうまくはいきません。

  • AIが作ったもの:
    表面上のデザイン(外見の美しさ)
  • Webサイトとして必要なもの:
    サーバーとの連携、データベースの構築、スマホで見ても崩れない仕組み、そして更新のしやすさ(WordPressの機能)

「絵」を「本物の家」に変えるには、基礎を打ち、柱を立て、水道や電気を通すような「見えない部分の構築」が不可欠なのです。

もちろん、友人が悪いわけでもダメなわけでもありません。むしろ、AIを使ってここまで完成させたことに僕は感心しました。

とはいえ、ホームページ(ウェブサイト)というものは、見た目のデザインができたらそれで完成とはなりません。

そして、今回の依頼で大変だったのが、、、

10年放置された「サーバー」という土台の怖さ

今回、最も慎重に進めなければならなかったのは、デザインの変更よりも「10年以上も前から止まったままのサーバー環境」の改善でした。

10年以上前のサーバーは、いわば「古い規格の土台」です。

  • PHPやデータベースのバージョンが古い(セキュリティリスクが非常に高い)
  • 最新のWordPressが動かない
  • 放置すると、ある日突然サイトが表示されなくなるリスクがある

知識がないままここを触ってしまうと、サイトが真っ白になったり、最悪の場合、大切なデータが消えてしまったりすることもあります。

友人がAIで作った「新しい絵」を、この古い土台にそのまま載せることは、崩れかけの基礎の上に豪華な家を建てるようなものでした。

確かに、素人でもこういった部分もAIのアドバイスを受けながら何とかできるかもしれません。ただ、AIの回答にある専門用語や基本知識くらいはわかっていないと、作業を進めることは困難な領域だと思います。

AIのデータを使えるカタチに変える工程

僕は友人の想い(AIで作ったデザイン)を尊重しながら、以下の工程でリニューアルを完成させました。

  1. サーバー環境の現代化
    PHPやDBのバージョンを、安全に動作する最新の状態へ慎重にアップデート。
  2. WordPressオリジナルテーマ化
    送られてきたHTMLデザインをバラバラに分解し、WordPressのテーマとして一から組み直し。スマホでも見やすいようレスポンシブに。
  3. 「動く」サイトへのアップデート
    お知らせを自分で更新できるようにし、音の仕事の実績紹介ができるように。

ホームページのリニューアル作業は、結構やることが多いものです。しかも、ホームページのデータを置くサーバーが古いとなると、「素人がAIを使って〜〜」というようにはまだまだ難しいのが現実なのです。

おわりに、、

今回、10年以上ぶりに友人からホームページ制作の依頼を受けたわけですが…

最低でも4〜5年に一度はリニューアルをした方が良いと思います。むしろ、今の時代なら2〜3年で考えた方がいいかもしれません。

ウェブの世界は、美容師の技術進歩より早いです。

次々に新しいシステムが出て、ホームページもそこに対応していく方がセキュリティー面でも安心です。何より、大切なデータを守ることができますから。

僕は、自分のサロンのホームページは3年ごとにリニューアル作業をし、毎年年末には完全データとしてのバックアップを取ります。

固定のお客様が多く、仕事が安定していると、ホームページへの意識が薄れていくことはあります。ブログやお知らせといった更新を怠ってしまうように。

各種SNSが豊富な今、美容師や美容室にとってホームページの存在意義が薄れているのも事実です。

でも、僕は長い美容師人生、デジタル資産を築くならSNSではなく自分だけのホームページ(ブログ)だと思っています。

そして、今回の依頼で改めて感じたことがあります。

AIは僕たちの想像力を広げ、最初の一歩を軽くしてくれます。それは本当に素晴らしいことです。

でも、その夢を「現実」として機能させ、守り続けていくためには、やはり経験に基づいた「人間の手」が必要だということ。今はまだ。

美容師も、お客様の「なりたい姿」を実現するには「人間の手」でしかできないということ。