「え、こんなに払うの?」とならないための、美容室経営者の消費税の賢い付き合い方

「もし売上が1,000万円を超えたら、消費税は一体いくら払うことになるんだろう……?」

僕も初めて納税通知書が届いたときは、

えっ!なに!消費税ってこんな払うの?

となりました。

でも、大丈夫です。

あらかじめ「これくらい」という目安を知っておけば、毎月の売上から少しずつ準備しておくことができます。

僕がやっているというか、その時になって焦らないようにしている方法をお伝えします。

その方法とは、、

ズバリ!「売上の5%」をイメージしておこう

細かい計算は抜きにして、僕がとりあえず毎年というか、毎月イメージしている「ある数字」があります。

それは「税込売上の約5%」です。

もし年間売上が1,200万円(税込)だった場合、その5%である60万円くらいが、2年後に払う消費税の目安になります。

「えっ、60万円も!?」と感じるかもしれませんが、これは簡易課税というおトクな制度を使った場合の話。

もしこの制度を使わずに原則課税という方法で計算すると、経費が少ない美容室の場合はもっと高くなってしまうケースが多いんです。

おそらく80万円〜90万円くらい。

なぜ「5%」になるの?

少しだけ専門的なお話をしますね。

僕たち美容師が簡易課税を選ぶと「もらった消費税の半分は、経費として認めてあげるよ」というルールが適用されます。

計算式にすると、こんなイメージです。

納める消費税 = (売上にかかる消費税)×50%

美容師的イメージに変換するとこんな感じ。

消費税10%で。2025年の年間税込売上が1100万円。
消費税は100万円。これの半分50万円を納税。

ということ。

つまり、お客様からお預かりした10%の消費税のうち、半分(5%分)を国に納め、残りの半分(5%分)は手元に残していいですよ、というルールなんです。

物販(店販)が多い美容室オーナーはさらにおトク!

シャンプー・トリートメント・スタイリング剤などの物販は「80%」を差し引けます。

物販分の消費税 = (売上にかかる消費税)×20%

つまり、物販売上の場合は「売上のたった2%」を納めるだけで済む計算になります。

技術売上がメインの僕たちにとって、これは本当に大きな差ですよね。


「ん…?ちょっと待って。これって5%よりも低くなるんじゃない?」

そうなんです。ざっくりではなく、しっかり細かく計算すると4.54%とかになります。

でも、毎月4.45%で計算するより5%の方が、計算が苦手な僕でも簡単で管理しやすいです。

困らないようにしておくために

僕はやっていませんが「消費税専用の口座」を作るのもおすすめです。というか、会計士さんには勧められました。

  1. 毎月の売上の5%(物販が多いなら4%くらいでもOK)を別の口座に移す。
  2. 「これは納税用」と分けておく。

こうするだけでかなり心に余裕が生まれます。

僕の場合は「このくらいは自分のお金じゃない!」と思い込んでるので、納税時期に特にダメージはないです。

(とはいえ、いざ口座から減ると・・・まぁそれなりにはきます)

正しく知って準備する!それで怖くない

個人事業主の場合、勤めている時と違い毎月給与から引かれるものではありません。自分である程度まとめて支払うため減った感がすごいです。

売上の全てを収入と勘違いして、あるだけ使ってしまうと後悔することになります。

ただ、仕組みを知って準備さえしておけば、お店の経営を揺るがすようなことにはなりません。

美容室経営って、始めるよりも長く続けることの方が大変だと思うので、事前に準備はしておくべきです。本当に。

あと、業務委託で働く美容師は、またちょっと違ってくるので注意が必要です。

業務委託美容師さんはこちらもチェック。